漫画の描き方研究所 ~嫁を漫画家にするぞ!~

「現役国語塾講師のブルボン」が「漫画家志望の嫁」と面白い漫画の描き方を模索していく日記ブログです。

漫画の描き方(話の中盤の構成編)

こんにちは、ブルボンです。

 

 

漫画家志望の嫁は

最近マンガの構成への

考え方が変わってきたようです。

 

 

あまり作品に触れてこなかった嫁に

すごい勢いで筆者ブルボンが

面白いと感じる作品や

 

 

名作といわれている作品を

観させてきました。

 

 

その結果、

序盤終盤の構成について

は他の記事で触れた通り

 

 

自分なりにコツがつかめたようです。

 

 

しかし、中だるみになってしまう

中盤の構成の仕方が

まだしっかりとできていないようです。

 

 

 ということで、今回は話の中盤の中だるみを防ぐ方法を学びたいと思います。

 

 

 

踊る大走査線×マンガ

 

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 *TVシリーズ踊る大捜査線全話参照

 

踊る大捜査線という作品

筆者ブルボンは、

踊る大捜査線はリアルタイムで

見ていました。

 

 

個人的に織田裕二

ファンだったので

見ていたのですが、

 

 

放送当時は後の

ビッグヒットを

臭わせるだけの

脚光を浴びてはおらず、

 

 

筆者ブルボンのまわりにも

踊る大捜査線

見ている友達が

いませんでした。

 

 

放送終了後、

夕方の再放送を

繰り返しているうちに

徐々に火がつき、

 

 

放送終了後随分してから

ビデオのレンタルが開始され、

 

 

TVスペシャルの放送や

映画化をすることによって

やっと大爆発した

という流れでした。

 

 

踊る大捜査線のファンは多く、

なぜヒットしたのかも

賛否両論だと思います。

 

 

なぜ「踊る大捜査線」はヒットしたのか

 踊る大捜査線

一般的に言われている

ヒットの要因を

簡単に挙げてみます。

 

 

織田裕二柳葉敏郎のコンビがいい

 

②いかりやさんや深津さんなどの出演者がみんな良い味を出していて、いい演技をしている

 

③見れば見るほど細かい設定が隠されており、見る度に発見がある

 

④下(ノンキャリ)と上(キャリア)との対立関係がおもしろい

 

⑤緑のコートがカッコいい

 

⑥音楽がいい

 

など

 

 

おそらくまだまだ挙げれば

きりがないと思います。

 

 

しかし、作品構成の観点から

ヒットの要因を考えてみると

下記の様な点が挙げられます。

 

 

話の序盤に主人公(織田裕二)が相手にされないもどかしいさが描かれている

 

→続きを見たくなるようにして、序盤からの作品離れを防いでいる

 

 

上司(柳葉敏郎)が徐々に主人公(織田裕二)に理解を示すようになっていく

 

無表情、無感情の人間が熱くなるとそのシーンに引き込まれる

 

 

話の裏事情を物語の最後ではなく最初に描いている

 

例:

室井管理官(柳葉さん)が下の者たち(織田裕二などの下っ端)との連携を警察組織幹部に提言するが、鼻で笑われ、あごで扱われ、主人公の知らないところで主人公のために悔しい思いをします

 

しかし、幹部の命令なのでやむを得ず室井管理官は感情を押し殺し主人公たち所轄(しょかつ)を「コマ」として使うが、その行為に腹を立てて主人公は室井に「上としょかつを区別しないって約束したでしょ!あれは嘘だったのか!」と怒鳴り散らします。

 

視聴者は序盤で室井さんが所轄(しょかつ)のためにがんばってくれていて、悔しい思いをしたことを知っていますが、主人公の織田裕二は知りません。

 

序盤に室井さんの裏事情を描くことによって中盤織田裕二との衝突を描くことができます。

 

 

次回が気になる終わり方をしている

 

→ほぼ毎回事件が解決しても中盤で起きた室井管理官との確執警察組織上層部との関係仲間たちとの人間関係が解決しておらず、ハッピーエンドではないから続きが見たくなる

 

 

などが挙げられます。

 

 

中盤の中だるみの解消方法とは?

今回の論点である

中盤の中だるみの解消方法

ですが、

 

 

話を構成する上で

ちょっとした上級の

テクニックが必要とされます。

 

 

その上級のテクニック

というのが、

上記で挙げさせていただいた

 

 

序盤で裏事情を描いておく

 

 

というものです。

 

 

踊る大捜査線のの場合、

序盤で室井管理官(柳葉さん)が

上司から相手にされず

悔しい思いをする場面があります。

 

 

これが序盤で裏事情を描いておく

ということです。

 

 

もし、裏事情を終盤に

持ってきた場合、

 

 

プロの中でも上級の

構成力がない限り

終盤前で飽きてしまい

途中で読む(観る)のをやめてしまったり、

 

 

もったいぶり過ぎて

結末への期待のハードルが

上がり過ぎてしまい

 

 

がっかりして作品を読み終える(観終える)

ことになってしまったりしてしまいます。

 

 

嫁の構成力で裏事情を

終盤に明かすというのは

いまはまだ時期尚早だと思います。

 

 

ですので、例でも挙げましたが

作品離れを防ぐためには

 

 

序盤の悔しさを中盤のもやもやへとつなげる

 

 

ことが必要だと考えています。

 

 

他の例でも考えてみよう

例:定番編

息子に今度の日曜日、遊園地に連れて行ってあげると約束したお父さん。

 

会社から急な仕事を頼まれてしまい、上司に用事があると断ろうとしても自分の代役が務まる人材いなく、最後には上司から「同期はもうみんな管理職に就いているよな?そんな態度だと昇進に響くぞ?」と言われ悔しい思いをします。

 

家に帰り、子どもに日曜日の遊園地の件が駄目になったと伝えると、当然子どもは親にひどい言葉を浴びせ、感情むき出しでぶつかってきます。読者は「お父さんだって頑張ったんだよ?お父さんはすごく悔しい思いをしたんだよ?」と「ハラハラ」や「やきもき」という感情が湧いてきます。

 

話の構成を

 

①序盤

②中盤(前半)

③中盤(後編)

④終盤

 

の4つに区切った場合、

これで①の序盤と②中盤(前半)は

読者に読んでもらえるかと思います。

 

 

では、

③の中盤(後編)と

④の終盤には

どうつなげていけば

いいのでしょうか。

 

 

過去の記事、

 

漫画の結末(面白いハッピーエンド編)や

漫画の結末(面白いバッドエンド編)

 

をぜひご参考ください。

 

 

終盤に向けての描き方

 上記で4部構成に

しておきながら何ですが、

 

 

一般的に日本人は

話の構成を「4部構成」

で考えることが苦手な民族だ

と言われています。

 

 

現役国語講師のブルボンは、

生徒たちに作文指導、

 

「①起②承③転④結」

 

では指導していません。

 

 

なぜなら、4つも構成があると

文章が途中で

迷子になってしまい、

 

 

本人も何を書いているのかが

分からなくなってしまうからです。

 

 

国語の授業で

4部構成で習った、

 

 

国語の問題で

出題されるような文章は

4部構成だ、

とよく言われますが、

 

 

まず4部構成とは切り方の目安であり、話の構成で意識して作るものではありません。

 

 

また、作文とは

分かりやすさが

第一であり、

 

 

難しい言葉や

文法を使うことが

評価へつながるという

訳ではありません。

 

 

入試問題や問題集に

取り上げられる作品は、

 

 

分かりづらいから問題として成り立つのであって、分かりやすさを重視して意見や内容で勝負しなければならない「作文や小論文」、そして「漫画」は参考程度ならまだしも真似をしていいものではありません。

 

 

ですので、話の構成は

 

①序論②本論③結論

 

の3部構成がいいと

言われています。

 

 

しかし、おそらく3部構成でも

嫁にはあまり

しっくりこないのでは

と思います。

 

 

ですので、

 

①前半

②後半

 

の2部構成が

もっとも嫁に向いているのでは

と考えています。

 

 

では、さきほどの「例の続き」

やってみたいと思います。

 

 

例:漫画の結末(ハッピーエンド編)より

 お父さんにひどい言葉を言ってしまい、勢いで家を飛び出してしまった息子。

 

「僕より仕事のほうが大切なんだ!」、「仕事が大変なのは分かるけど、たまには僕を優先してくれたっていいじゃん!」、「僕は本当の息子じゃないんだ!?」などともやもやしているうちに公園にたどり着きます。

 

一人公園のベンチでたたずんでいると、ずっとブランコをこいでいる少年が一人いることに気付きます。

 

やがて暗くなり、周りの子どもたちは親が迎えにきて一緒に帰って行きます。それをうらやましそうに見送っているうちに、日はどっぷり暮れてしまい真っ暗になります。

 

街灯が真ん中に1つしかない暗くなった公園で一人たたづむ息子。寂しさがピークに達した中、ブランコをこぐ音が聞こえます。

 

暗がりの中、目を凝らして見ると、さきほどのブランコの少年がまだ一人ブランコをこいでいました。

 

人見知りで決して社交的ではない息子だが、心細さと寂しさから息子はその少年に話しかけます。

 

「あの・・・まだ帰らないの?」

 

「うん・・・」

 

話をしてみると、その少年はさきほどまで家で両親が大喧嘩をしていて、離婚をするからどっちと一緒に来るか決めなさいと言われ、それが嫌で家を飛び出してきてしまったということが分かる。

 

息子は少年に「お父さんとお母さんは好き?僕は・・・嫌いかな?」と言います。

 

「どうして?」

 

「うちはいつもお父さんは仕事仕事で僕をあまりかまってくれないんだ。今日だって今度の日曜日に遊園地に連れて行ってくれるって言ってたくせに仕事が入ったって言って駄目になったんだよ?

 

友達の家はいつも授業参観や運動会にだってお父さんとお母さんが来てくれてるのに、うちはいつもお母さんだけなんだ」と言います。

 

「遊園地か・・・いいな。うちはお父さんとお母さんの仲が悪くなってから3人で出かけたことはないんだ。いつもお父さんと僕かお母さんと僕」

 

「いいじゃん。どこかに連れて行ってくれるんなら僕はうらやましいな」

 

「うん。でも、家に帰るとお父さんとお母さんがピリピリしてて、家の中にいたくないんだ」

 

「・・・」

 

「君の家はどう?お父さんが帰って来たらお母さんはどうしてるの?」

 

「うち?うちは、お父さんが帰ってくるとお母さんがご飯を出してみんなで集まって食べるよ?ご飯が終わるとお母さんはいつもお仕事お疲れ様って言ってお父さんの方を揉んでるんだ」

 

「・・・」

 

「でも、うちはどこにも連れて行ってくれないだ。君ん家がうらやましいよ」

 

「うん。でも、うちはご飯は別々だし、お父さんはお母さんに働いてばかりいないで少しは家のこともしろって怒鳴るんだ」

 

「・・・」

 

「お互い大変だね。子どもに親は選べないからね。」

 

「うん、でも僕はお父さんとお母さんのこと大好きなんだ。だから二人とも仲良くしてほしい」

 

「僕だってお父さんとお母さんのこと好きだよ?」

 

先ほどは両親のことを嫌いと言っていた息子のセリフの豹変を聞き、少年はやさしく微笑みます。

 

「じゃあさ、こうしようよ」

 

「?」

 

「まだはっきり君の気持ちをお父さんとお母さんに言ってないんでしょ?」

 

「うん」

 

「いまから家に帰って、気持ちを伝えるんだ。二人仲良くしてほしい、お父さんとお母さんと一緒に3人で遊園地に行きたい、って」

 

「でも、子どもが生意気なことを言うなって怒られたら?」

 

「え?うん、そのときはそのときだよ」

 

「・・・」

 

「じゃあさ、駄目だったらうちに来なよ。お父さんとお母さんに言っておくからさ。うちで暮らせばいいよ」

 

「きみの家にかい?」

 

「うん、うちはまあまあ大きい家でさ、君とならうまくやっていけそうな気がするんだ。まあ、うちはあまりどこかに連れて行ってくれないけどね」

 

「・・・」

 

「怖いのかい?」

 

そのとき、懐中電灯の光がこちらに近づいてくることに気付きます。

 

あれからずっと息子を探していた父親が、息を切らして駆け寄ってきたのです。

 

「ごめんな。お父さんお前のことずっと放ったらかしにして。今度の日曜日休みを取ったから一緒に遊園地行けるぞ!」

 

「え!?お仕事いいの!?」

 

「仕事なんていいんだよ!仕事よりお前のほうが大切なんだからな!」

 

泣きじゃくりながら父親に抱きつく息子。

 

泣くだけ泣いた後、ふと少年のことを思い出し息子は振り返ってみると、その少年はもういませんでした。

 

名前も住所も教えていないのに、何も聞かずその少年は消えてしまったのです。怒られたらうちに来いと言ったのに。

 

「どうした?」と父が聞きます。

 

「ねえ、お父さん。ここに僕くらいの男の子がいたと思うんだけど、どこに行ったか知らない?」

 

「男の子?見なかったな。友達か?名前は?」

 

「・・・」

 

 

 

 

次の日曜日、約束通り仕事を休んで息子と遊園地に来た父親とそれを見守る母親の姿がありました。

 

息子は久しぶりの父親との遊園地ということもあって先日の喧嘩がうそかのように大きな声ではしゃぎます。

 

 父親の手を引っ張り、ジェットコースター待ちの列に並ぶとジェットコースター降車出口から、右手を父親と、左手を母親と手をつないだあの公園で会った少年が大声でジェットコースターの感想を両親に伝えながら降りてきました。

 

ふと目が合った息子と少年の2人は少し間を置き、少年がウインクをしてくると息子もウインクをして返しました。

 

両親と手をつなぎ楽しげな雰囲気で去っていく少年の後姿を見て、少年と会ったことは夢でなかったことを確認し、あの後勇気を振り絞って両親に気持ちを伝え、そしてその場しのぎかもしれないけど少年の両親の仲を取り持ったのだと思い、あの夜の公園での話がいい方向に働いてくれたことに安堵しました。

 

「・・・良かったね。本当に」

 

 

 

 

(このまま息子から遊園地上空へとアングルを持っていって終わり)

 

 

まとめ

前半は踊る大捜査線

後半はホームアローン

構成をほとんどそのまま

使ってみました。

 

 

もし、上記で記述した

例のストーリーが

良いと感じてくれたようでしたら、

 

 

ぜひ踊る大捜査線

ホームアローンをご覧ください。

 

 

もっと素晴らしい作品です。

 

 

◎まとめ

今回の「踊る大捜査線×マンガ

から学んだことは、

 

・事情はできるだけ前半で描くと作品離れを防げる

 

 

 でした。

 

 

デビュー目指して頑張ります!!

 

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