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漫画の描き方研究所 ~嫁を漫画家にするぞ!~

「現役国語塾講師のブルボン」が「漫画家志望の嫁」と面白い漫画の描き方を模索していく日記ブログです。

漫画の描き方(一話完結のマンガの描き方編)

マンガのシナリオ

 こんにちは、ブルボンです。

 

 

漫画家志望の嫁は、

「一話完結型」より

「続く型」の話の方が得意な様です。

 

 

しかし、もし持ち込みが

うまくいって、

 

 

その後連載につなげられたとしても、

いつ打ち切りになるか

分からない駆け出しの漫画家では

「続く型」では不安が残ります。

 

 

なぜなら、長期的ビジョンで

構成された作品では

盛り上がりの回が

訪れる前まで

 

 

人気投票が得られずに

志半ばで打ち切り

なってしまうかも知れないからです。

 

 

というわけで、今回は「一話完結型のマンガの描き方」を考えていきたいと思います。

 

 

今回の題材はこちらになります。

 

 

侍戦隊シンケンジャー×マンガ

 

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侍戦隊シンケンジャー(全49話参照 )

 

 

打ち切りを乗り切るために

「ネタが浮かばない人へ編」の記事でも

触れましたが、

 

 

マンガのネタは個人の頭で

無限に浮かんでくるもの

ではありません。

 

 

しかし、マンガ連載を

ビジネスととらえるなら、

 

 

「連載序盤の描き方」と「序盤の打ち切りを乗り切った後の描き方」を視野に入れてマンガを描かなければなりません。

 

 

そうしなければ

3ヶ月だけの漫画家

なってしまいます。

 

 

仕事、つまり漫画家を

続けていくためには

「戦略」が必要になってきます。

 

 

長期的なマンガの描き方は「ネタが浮かばない人へ編」の記事をご参照ください。

 

 

今回は、投稿時のマンガの描き方、

連載序盤で打ち切りに

ならない様な

「一話完結型の描き方」に

焦点を当ててみたいと思います。

 

 

侍戦隊シンケンジャー」という作品

さて、「侍戦隊シンケンジャー」は

松坂桃季くんが主演を務めた

戦隊作品の一つです。

 

 

今回侍戦隊シンケンジャー

「一話完結型のマンガの描き方」の

題材に選んだ理由、

 

 

それは毎回の話の構成が

ものすごく作りやすい構成に

なっていると感じたからです。

 

 

先にも述べましたが、

一話完結型と言っても

ネタを毎回考えるのは

個人には限界があります。

 

 

というよりも、

おそらく「続く型」より

「一話完結型」の方が

ネタを考える量では

大変なのではないでしょうか。

 

 

そこで 、「侍戦隊シンケンジャー」です。

 

 

ほとんどが30分1話完結の

作品ですが、

 

 

実は49話ある中で

大部分の話が「同じ構成」

となっています。

 

 

まず構成の説明の前に、

ここでは敵である怪人「外道衆」の

設定を知っておく必要があります。

 

 

外道衆とは、

かつて先代のシンケンジャー

滅ぼされた一族であり、

 

 

一度朽ちた外道衆の身体は定期的に「三途の川」の水に浸さないとひび割れて崩れてしまうのです。この「定期的に三途の川の水に浸さないと」がミソなのです。

 

 

上記を踏まえて

侍戦隊シンケンジャー」の各話の

構成を見ていきましょう。

 

  

①日常のシーンから始まるか、怪人(外道衆)が暴れている。

 

 

②序盤すぐにシンケンジャーと外道衆のバトルに突入。

 

 

③外道衆各個人が持つ「技」にシンケンジャーは一度やられてしまう。戦隊作品には珍しく、ほぼ毎回負けるシーンから始まる。

 

 

④外道衆はシンケンジャーにとどめを刺そうとするが、このタイミングで必ず外道衆の身体の「三途の川の水」が切れてしまう、身体がひび割れ始めてしまう。しぶしぶ「とどめを刺さずに」三途の川に戻っていく。

 

* ↑ これが重要!!

 

 

シンケンジャーたちは身体がぼろぼろになりながらも相手の技を打ち破るための「修行」を行い、最後には奥義や攻略法を見出す。

 

 

⑥外道衆が再び襲ってくるが修行の成果で敵の技を見切り、必殺技で敵を倒す。

 

 

⑦最後は敵が巨大化してロボットバトル、倒したら日常に戻って終わり。

 

 

 

戦隊作品全般に言えますが、

30分完結作品にも

関わらずしっかりと

構成ができています。

 

 

特に、「侍戦隊シンケンジャー」は

1話の構成の「8割近く」が

毎回上記の内容で作られています。

 

 

つまり、毎回1からネタを

考えずに、

 

 

登場人物や技を変えるだけで

話が作れてしまう

ということです。

 

 

また、今回数ある戦隊作品の中で

侍戦隊シンケンジャー」を

題材に選んだ理由は、

 

 

構成が他の作品より

「面白い要素」を

多く盛り込んでいるからです。

 

 

侍戦隊シンケンジャー」の強さのバランス

バトルを取り入れた作品で

最も気をつけなければならこと、

それは強さのバランスです。

 

 

主人公が強すぎて

毎回難なく勝ててしまっていたら、

あまりおもしろい作品とは

言えません。

 

 

侍戦隊シンケンジャー

上記でも述べたように、

毎回初戦で敵に負けます。

 

 

しかも敵が見逃した訳ではなく、

敵の都合で一度撤退を

しているだけです。

 

 

ですから、自分たちよりも

強い敵が再び自分たちを

倒しにやってきます。

 

 

それも近いうちにです。

 

 

その近いうちにやってくる

敵の襲来に備えて

シンケンジャーたちは必死に

「修行」をします。

 

 

シンケンジャーたちの修行は、

1年間師匠に稽古を

付けてもらったり、

 

 

どこかにこもって

戦闘力を上げるもの

ではありません。

 

 

仲間たちとともに

しのぎを削り、

 

 

その敵にだけ使う攻略法を

毎回見出すものです。

 

 

ですので、急に強くなったり、

以降の話でも戦闘力が高い

というわけではありません。

 

 

あくまでもその回の敵にだけ使う「技や攻略法」を見出すための修行です。ですから、強さのバランスもしっかりと均衡を保てています。

 

 

「強すぎない」を起こさないために

毎回「敗北」を描き、

 

 

近いうちに行われる

再戦のための修行を

させることによって

 

 

「苦悩や努力」を描いています。

 

 

そして、同時に仲間ととともに

切磋琢磨させることによって

「友情」も描き、

 

 

「必ず勝つ」という

根底にある結末が

あるにも関わらず

 

 

毎回たった1話で

「おもしろかった」を

完成させている作品が

侍戦隊シンケンジャー」だと

思います。

 

 

「私が手を下すまでもない」を使わない

では別の例でも考えてみましょう。

 

 

よく敵が主人公を倒せるくらいの

強さがあるのに

 

 

「私が手を下すまでもない」や

 

「あとはお前に任せる」、

 

「○○様がお呼びです。一度お戻りください」

 

 

などと言って主人公を

見逃すシーンってありますよね。

 

 

定番というものは、

結局のところストーリーを

運びやすくしてくれる

ありがたい手法だと思います

 

 

しかし、特に理由もなく

「幹部の様な強い敵」が

毎回とどめを刺さずに

去ってしまうと、

 

 

次にいつ攻めてくるか

分からないので

「修行」もできませんし、

 

 

毎回勝てない相手が「同じ相手」では「技や攻略法」は一つで十分ですし、一話完結だと「努力」や「友情」も描けないので盛り上がりに欠けてしまいます。

 

 

先が読めてしまうにも関わらず

「盛り上がり」を

もたらすためには、

 

 

いまや「定番」を前面に

押し出しているようでは

大ヒットは厳しいと思います。

 

 

ヒーローなのに「毎回負けから始まる」くらいの「ひねり」が必要なのではないでしょうか。

 

 

まとめ

今回「侍戦隊シンケンジャー×マンガ」で学んだこと、

 

 

それは

 

 

・短期間で人気投票を得るためには、一話完結の様な短い期間で「見ごたえ」のある作品を描き、「努力」や「友情」を描きやすいシチュエーションを作り上げることが必要!

 

 

でした。

 

 

デビュー目指して頑張ります!