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漫画の描き方研究所 ~嫁を漫画家にするぞ!~

「現役国語塾講師のブルボン」が「漫画家志望の嫁」と面白い漫画の描き方を模索していく日記ブログです。

漫画の描き方(漫画の結末=面白いバッドエンド編)

 

こんにちは、ブルボンです。

 

 

今回は前回に引き続き

「面白いエンディングの描き方」

について考えていきたいと

思います。

 

 

今回のお題はこちらになります。

 

 

 

「28週後…×マンガ

 

 

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*28週後… 参照

 

あなたの好きなバッドエンドの作品は?

 

前回「面白いエンディングの描き方」では

「ハッピーエンド」について

考えてみました。

 

 

今回は「面白い」というのも

変な言い方ですが、

「面白いバッドエンド」

について考えていきたいと

思います。

 

 

あなたは好きな

「バッドエンド」の作品

と言われたら

何を思い浮かべますか?

 

 

好きなエンディングと言っても

多岐に渡って好みが

別れるものだと思います。

 

 

しかし、人の本能や感情に

訴えかけてくるような

「大多数が好むエンディング」

というものがあると思います。

 

 

おそらくそれは法則の様なもので、

好き嫌いに関わらず

人がひきつけられてしまうもの

だと思います。

 

 

その法則の様なものを

理解することによって

漫画家デビューへと大きく

前進できると考えています。

 

 

筆者が個人的に好きなエンディング

 

では、まず手始めに

筆者ブルボンの印象に残っている

バッドエンド(シリアスなエンディング?)

をご紹介させていただきます。

 

 

筆者ブルボンが個人的に

好きなエンディングは、

「24-twenty four-シーズンファイナル」

のエンディングです。

 

 

最後のシーンでは、

主人公のジャック・バウアーの顔が

司令部の大画面モニターに

映っています。

 

 

それをずっと共に闘ってきた

親友であるクロエ・オブライエン

ただ一人涙ながらに眺めています。

 

 

訳あってこれから

ジャック・バウアーは人目を避け、

誰にも気づかれないように

隠れて生きていかなければなりません。

 

 

そのことを理解している親友の

クロエ・オブライエン

「もう二度とジャックに会えない悲しさ」と

「どうにか逃げ延びてほしいと願う慈愛の思い」

が入り混じるなか、

 

 

追っ手にバレない様に

涙ながらモニターの電源を切って、

長い「24-twenty four-」という

作品の歴史を閉じます。

 

 

シチュエーションや心情描写、

そして長らく視聴してきた

ファンへのお別れとして

「素晴らしい」の一言でした。

 

 

あれを勝る作品がこの先現れるのかと

思ってしまうほど筆者ブルボンは

大絶賛のエンディングでした。

 

 

しかし、 歴史ある

「24-twenty four-」だからこそ

登場人物たちに

感情移入をしてしまい、

 

 

司令部の様な機械が

多く使われている環境が

あるからこそ

 

 

大画面のモニターが使えた

エンディングだと思います。

 

 

これから漫画家になろうという

嫁では「24-twenty four-」の

エンディングの様な描写を

再現するには「時間と場面」

があまり参考になりません。

 

 

28週後…という作品 

 

そこで「28週後…」です。

28週後…はゾンビホラー映画です。

 

 

ですが、

劇中ではゾンビらしきものの

ことを「感染者」と言っているだけで

「ゾンビ」とは言っていません。

 

 

ですから、「ゾンビ映画」と

言って良いのか分かりませんが、

他のゾンビ映画(?)とは違い、

 

 

感染者はフラフラ歩っているのではなく、

感染していない人間を見つけると

全速で追いかけてきます。

 

 

見た目は腐っているわけでもなく、

ただ目が血走りところどころ

赤い血が吹き出ています。

 

 

常人の力以上の能力が

あるわけでもなく、

 

 

ただ凶暴になっただけの「人」です。

 

 

感染者に噛まれたり

感染者の体液が常人の体内に

入ってしまえば「奴ら」の

仲間になってしまいます。

 

 

ゾンビ映画の鉄板シーンといえば、「仲間が感染してしまい葛藤しながらも自らの手でかつての仲間を葬るシーン」だと思います。

 

 

あれはもはや定番にまでなった

シチュエーションにも関わらず、

結局残酷なシーンなのに

見てしまうある意味

名シーンだと思います。

 

 

しかし、今回は「面白いバッドエンド」

についての記事です。

 

 

ですので、エンディングについて

考えてみましょう。

 

 

一般的なゾンビ映画のエンディング

ゾンビ映画の基本的な

エンディングは、

 

 

ゾンビを絶滅させることができず、

その場の勝利は収められたものの

結局は「街中」や「世界中」に

 

 

ゾンビがのさばっている描写で

終わっているものが

多いと思います。

 

 

ショーン・オブ・ザ・デッド」では

「ゾンビと人間が共生する世界」という

面白いエンディングでしたが、

 

 

作品にコメディ要素がない限りは

基本的にゾンビの感染力に

人類は勝てなかったという

結末が多いと思います。

 

 

 しかし、基本的に

ほとんどのゾンビ映画

救いの意味も込めてどこかしらに

「勝利」は描いているもの

だと思います。

 

 

感染源らしきものの

焼却に成功したり、

 

 

感染者用のワクチンを

開発したり、

 

 

その場での勝利や希望は

描かれているものです。

 

 

「28週後…」でもそうです。

 

 

その場での希望は

しっかり描かれています。

 

 

しかし、他の作品とは

決定的に違う点があります。

 

 

それは、「人の善意が人類を滅ぼしかねないほど裏目に出てしまっている」という点です。

 

 

28週後…のあらすじ

「28週後…」の簡単なあらすじを

ご説明いたします。

 

 

①感染者が暴れだす中、母を置いて父と息子、娘(この子ども2人が主人公)はロンドンから逃げ出します。子ども2人は母が気になって騒ぎが収まったロンドンの自分たちの家を2人だけで訪れます。そこには、様子が少しおかしいけど確かに母が生きていました。

 

 

②その後、母は組織に隔離され検査をされます。結果はウイルスに感染していましたが、症状は出ないという特殊な状態、「保菌者」だという結果でした。かなり特殊な状態なので、組織は情報を伝えるのを「一部のものだけ」にとどめて家族には「保菌者」のことは知らせませんでした。しかし、それを知らない夫(父)は妻(保菌者)に生きていたことへの喜びから口づけをします。

 

 

③夫は唾液から感染してしまい、その場で妻を残虐な殺し方で葬ってしまいます。たちまち施設内は感染してしまった「元夫」を根源に感染者だらけになり、主人公の子どもたち二人も逃げ惑います。どんどん人が感染者になっていき、収集がつかなくなっていく状態を見て組織は施設の放棄と無条件の「動くもの」の殲滅を実行します。

 

 

④屋上から狙撃をしていた「男」が主人公の子ども(男の子)をスコープで捕らえますが、子どもを撃ち殺すことへの葛藤から結局撃たずに持ち場を放棄します。その後、男は建物の中で非難している主人公の子ども二人と母親を検査した医師に出会い、4人で施設からともに脱出します。

 

 

⑤ある程度安全な地点まで逃げ延びて、保菌者と認定した医師と狙撃手の男は主人公の子ども二人のことを話します。母が保菌者という「まれな体質」だったということは、子ども二人も特殊な体質かもしれないので、人類にとってもしかしたらワクチン作成等の希望になるのかもしれない、と医師は男に伝えます。

 ↑ *ここ重要!

 

 

⑥狙撃手の男の仲間がヘリで迎えに来てくれますが、感染の恐れがある主人公の子ども二人は連れて行けないと言ってヘリに乗せず去ってしまいます。男だけならヘリで逃げ延びることができたのに、男はそうしませんでした。おそらく医師の話を聞いて子どもたちを救おうと考えたからだと思われます。通信機で別の地点で合流する旨を伝え、感染者たちが押し寄せる中どうにか生き延びます。

 

 

⑦組織が巻いた毒ガスが街中に充満する中、車に乗って街を脱出しようとします。しかし、車のエンジンがかからず、ガスが車の周りに充満してしまい逃げ場を失ってしまいます。その時、狙撃手の男は覚悟を決め、人類の希望になりうるかもしれない子ども二人のために車の外へ出て、車を外から押し、その勢いで坂道から脱出させます。しかし、男は仲間であるあずの組織に火を放たれて、焼け死んでしまいます。

 

 

⑧途中、医師も感染してしまった主人公の父親に殺されてしまい、片方の子ども

が父に噛まれてしまいます。しかし、症状は出ず、母と同じ「保菌者 」になります。その後、子ども二人だけで合流地点に行き、ヘリの操縦士は最初は銃を向けますがボロボロの子ども二人の姿を見て銃を下げ、ヘリに乗せます。まだ感染者がいない「フランス」に渡り、そのままエンディングとなります。

 

 

⑨エンディング後、フランスの首都パリの街を感染者たちが全速力で走っていくシーンが流れ、エッフェル塔をバックに「28週後…」は終わります。おそらく、保菌者になった子どもを感染源として、フランスも感染者だらけになってしまったのでしょう・・・。

↑ *ここ重要!

 

 

 

「善意」が裏目に出る恐怖

少し長くなりましたが、

他のゾンビ映画との

決定的な差が

お分かりいただけましたでしょうか?

 

 

「28週後…」でも結局人類は

感染者には勝てませんでした。

 

 

しかし、他のゾンビ映画との

決定的な差は

 

 

「人の善意が人類を滅ぼすほど裏目に出てしまっている」

 

 

という点です。

 

 

「28週後…」では、

まず父が母を愛していたことから

口づけをして

感染してしまいます。

 

 

愛が裏目に出ています。

 

 

また、狙撃手が子どもを

撃たなかったから

 

 

医師が人類の希望と考え

子どもたちを救おうとしたから、

 

 

狙撃手がヘリの操縦士の

忠告を聞かなかったから、

 

 

狙撃手が命をかけて車を押したから、

 

 

ヘリの操縦士が

子どもだからといって

情けをかけたから、

 

 

フランスは

感染者の手に落ちました。

 

 

そうです、

 

 

すべて人の善意が最悪な結果を生んでしまっているのです。

 

 

 

今回の人の本能や気持ちに

訴えてくるような

「面白バッドエンド」、

 

 

筆者ブルボンは

「人の善意が裏目に出てしまう結末」

だと考えます。

 

 

当然、マンガの中だけに

してほしい内容ですが、

 

 

善意が人を裏目に出たとき人は恐怖を感じ、身震いをしながらゾッとするものだと思います。

 

 

人類が滅ぶほどの

内容ではないにしても、

 

 

意が裏目に出る内容なら

ある程度「時間や場面」に

左右されずに

 

 

駆け出しの漫画家でも

描ける内容なのでは

ないでしょうか?

 

 

他のジャンルへの応用

例えば、恋愛マンガなら、

良かれと思ってやったことが

思いを寄せている人を

退学に追い込んでしまった。

 

 

例えば、ファンタジーマンガなら、

良かれと思ってやったことが

親友の親を死なせることに

なってしまった。

 

 

例えば、ギャグマンガなら、

良かれと思ってやったことが

友人の車を炎上させてしまった。

 

 

などです。

 

 

善意が裏目に出る、これこそ暗い結末で人がひきつけられてしまう終わり方ではないでしょうか。

 

 

まとめ

今回、「28週後…×マンガ」で学んだこと、

 

 

それは

・善意が裏目に出てしまった結末は、読者に強烈な印象を残す

 

 

でした。

 

 

デビュー目指して頑張ります!